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医療・介護AI

介護AI研修の始め方|施設長が知るべき選び方と落とし穴

公開: 2026年7月19日 / 更新: 2026年9月6日

介護AI研修の始め方|施設長が知るべき選び方と落とし穴
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。 症状や対応については、主治医・かかりつけ医、または専門の相談窓口にご相談ください。

介護施設のAI研修は、①何の仕事に使うか、②入力してはいけない情報は何か、③誰が出力を確認するかを決めるところから始めると、内容を選びやすくなります。全職員が初めて触る段階なのか、すでに使い始めていて利用ルールが必要なのかでも、優先する内容は変わります。

この記事では、看護師・介護福祉士として現場に携わってきた立場から、施設長・管理者が研修を選ぶときの確認点を整理します。

まず決めたい、研修の3つの目的

いまの状況優先したい内容研修後に確認すること
職員の多くが生成AIを初めて使う基本操作、できること・苦手なこと、架空事例での文章作成試したい業務を一つ選べるか
職員が個人の判断で使い始めている個人情報、利用を認めるツール、出力の事実確認入力してよい情報と相談先を説明できるか
事業所として運用をそろえたい利用ルール、担当者、報告経路、見直し方法誰が何を確認するか決まっているか

「新しい機能をたくさん知る」だけを目的にせず、研修後の行動を先に決めておくのがポイントです。

誰に、どの順番で受けてもらうか

全員で基本を学ぶ方法と、管理者・現場リーダーから始める方法があります。勤務の都合だけでなく、研修後に質問を受ける人を確保できるかも考えてください。

例えば、リーダーが先に入力ルールと確認方法を整理し、全職員には共通の架空事例で練習してもらう形です。これは進め方の例であり、どの施設にも同じ順序が適するわけではありません。

90分なら、何を学べるか

以下は、コトノアの生成AI入門研修の構成例です。職種、参加人数、端末の準備状況に合わせて調整します。

時間内容ねらい
15分生成AIの基本と注意点できることと限界を知る
20分文書作成の実演依頼の仕方と出力の違いを見る
35分架空事例を使った演習入力と修正を自分で試す
15分事実確認と入力ルール出力をそのまま使わない習慣をつける
5分質疑・次の一歩自施設で確認することを決める

実在する利用者の記録や患者情報は、研修素材に持ち込まない運用としています。「名前だけ消した実際の記録」で練習することも避け、最初から架空の教材を使います。

法人AI研修の内容・料金を見る社内共有用の研修案内PDFを読む

公的研修・民間研修・内製の違い

選択肢向いている目的申し込み前の確認
公的研修デジタル活用全般の基礎や推進役の育成対象者、募集期間、AIを扱う範囲
外部講師による研修自施設の課題に沿った演習・相談医療・介護の題材、情報管理、成果物、料金に含まれるもの
自施設の職員による研修共通ルールの周知や継続的な練習講師役の負担、教材の更新、質問の相談先

厚生労働省は2026年8月21日、令和8年度「介護デジタル中核人材養成研修」の募集開始を案内しています。生成AIだけを学ぶ研修と同じものではないため、対象者や内容を確認したうえで比較してください。厚生労働省:介護分野における生産性向上のお知らせ

見積もりで確認する費用

価格だけで比較すると、演習やルール作成が別料金だった、という違いを見落としやすくなります。次の項目をそろえて見積もりを確認しましょう。

コトノアの各プログラムの料金と含まれるものは、法人研修ページにまとめています。社内で検討するときは、同ページのPDFも共有できます。実施条件を確認したうえで正式なお見積もりをお出しします。

補助金を使いたい場合

介護テクノロジー導入支援などの制度は、年度や都道府県、対象経費によって条件が異なります。AI研修を受ければ必ず補助対象になる、とは判断できません。 研修単体の費用を含められるか、契約前の申請が必要かを、所在地の自治体・支援窓口の最新募集要項で確認してください。

個人情報と出力の確認を、研修内容に入れる

個人情報保護委員会の生成AIに関する注意喚起では、個人情報を入力する場合の利用目的や、入力した個人データの取り扱われ方などを確認するよう求めています。「有料なら安全」「学習をオフにしたから何でも入力できる」と単純には判断できません。個人情報保護委員会:生成AIサービスの利用に関する注意喚起

研修では、次の区別を練習に含めてください。

ルールのたたき台は、介護施設の生成AI利用ルール:5項目とひな形で紹介しています。

研修後、最初の2週間で確認すること

次は、定着を確かめるための進め方の例です。効果や時間短縮を保証するものではありません。

  1. 研修直後に、試す業務を一つと担当者を決める。
  2. 架空データ・個人情報を含まない題材で練習し、直した箇所を共有する。
  3. 1〜2週間後に、入力判断に迷った点と出力の誤りを振り返る。
  4. 実務へ広げる前に、管理者がツール・情報管理・確認体制を見直す。

「何分短縮できたか」だけでなく、確認にかかった時間や誤りも見てください。確認負担が増えているなら、使う業務や教材を変える判断が必要です。

よくある質問

AIを使ったことがない職員でも参加できますか?

初めての職員向けに基本から扱う研修を選べます。申し込み時に、端末の操作経験や参加人数を伝え、操作演習と講師の実演の割合を相談してください。

利用者の実際の記録を使ってもよいですか?

コトノアの研修では、実際の記録は使わず架空事例で練習します。氏名を伏せても、経過や家族構成から本人を推測できる場合があるためです。

何を依頼するか決まっていなくても相談できますか?

「職員が使い始めたのでルールを整理したい」「管理者から学びたい」など、今の状況から整理できます。8問・約1分のAI活用セルフチェックも検討の入口として使えます。

社内提案に使う資料

会議には、目的・対象者・実施形式・予算・情報管理の方針を一緒に持っていくと、話を進めやすくなります。コトノアの研修案内PDF(2ページ)には、内容・料金・講師・相談先をまとめています。

法人AI研修の詳しい内容・相談方法へ

参考資料

2026年9月6日更新。公的研修の案内を更新し、90分の構成例、費用の確認項目、研修後の進め方を追加しました。

自施設での使い方を、一緒に整理しませんか。

研修内容・90分の構成例・料金を確認できます。社内共有用の案内PDFもご用意しています。